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《拾壱》トリイ - 11.Torii -

新たな可能性への扉

 鳥居は神域との結界。鳥居をくぐり、都(宮)に出(いで=ルビ)る。まさに今、入洛の時。憧れの「世界」への扉を開けようとしている。紅い鳳凰は、新たな世界への招きの印。具現化する前の「神域」であった「こちら」と、現実世界である「あちら」への架け橋的存在である。龍または白蛇の尾は自らの一部として描かれており、これは龍と鳳凰との出会いのシーンでもある。ついに「待ち人来たる」を表している。

 手には稲穂。命のシンボル。日本神話にも神が稲穂を握り降臨する姿が描かれるように、それは、この大地を拓き、この大地で生きることを象徴している。また「手渡された」稲穂は、日本の民話『わらしべ長者』を連想させる。藁をきっかけに、さまざまに変化を遂げながら新しい世界を手に入れていく、その始まりの時を告げている。

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